じじエースの青空TOPへ 2014フライト日誌へ

2014年8年23〜24日 室根(岩手県一関市)
前日深夜まで続いた雷雨の影響もあって,ゆっくり目の出発。朝8時に寒河江を出て10時半前には室根に到着です。(意外と近い・・・・日帰りも可能です)

昼前までまったりしてると天気は穏やかそうで雲の流れもそれほど速くなさそう。あまり期待していなかったのに,なんか良さげな予感。
室根の山頂にもドームがありました。
パッと見た感じ,ウルトラセブンの頭のような建物は,星空を観察できる『きらら天文台』だそうです。
屋上までタダで登れるので風見やパラ見物には最高の場所です。星空を見に行くのもいいかな〜

横には水洗トイレも完備されていて,離陸場は3ヶ所。着陸場所までの高低差が700mもあり,直線距離で3.5kmほど。スケールの大きなエリアです。
テークオフの風はちょっと強めでしたが出るには問題ないレベル。地元ポイズンさんに続いて御一行様もテークオフ。

お世辞でも,テークオフ上手いねと言われると嬉しい。
出た頃は強目だけど荒れた感じはなくて,調子良く飛べる感じと思っていたのに・・・

30分ほど飛んだ頃にLDの風が怪しいとの情報。南東から北西まで風向きがコロコロ変わって強さも5m/hを超えるとか(゚o゚;;

今は降りないほうが良いと言われても降りない訳には行かなくて,ちょっとドキドキしながら無事ランディングです。
3時過ぎまで様子を見て,風が落ち着いたので2本目。穏やかになり過ぎて粘りきれず・・・・

でもこれで終わりじゃなくて,もう一本登るというので付き合ったら,なんと室根マジックのアーベント発生。

俺は最初に出て乗り切れずに降ってしまったけど,その後に出た組長は5時を過ぎてもなかなか降りてこない。夕方が良くなるエリアなのかも。
お泊りはエリアから20分程の気仙沼市。(震災応援以来だけど,当時のままの建物も残ってた)
ここで美味しい魚を食べるのも今回の目的の1つでした。MAPSさんでオススメの店を聞いて予約したのが良かった。(予約なしでは満席でした)
で,好きじゃないはずなのに食べてみたら美味しいホヤです。(捕れたてのホヤホヤですから)あと,マンボウの刺身にカツオのたたき,さんまの塩焼き,貝刺身盛り合わせ,気仙沼名物のモツ,焼きそばにザルそばまで。しかも普通の日本酒が美味しい冷酒。飲み過ぎ食べ過ぎ気味です。
二日目の朝は風が強そうだったので無理せずに練習場の見学。黙っていられない(動いて酒を出したい)組長は,人力トーイングの手伝いです。

暑い中,スクール生も体験の人も頑張って楽しんでいました。白鷹よりも若い人が多い感じです。
昼頃に飛んだ人からは,ちょっと荒れ気味だったとの情報。でも昼過ぎに飛んでみるといい感じの風で楽々トップアウト。

上から見るテークオフはこんな感じです。
手前から北西向き,南西向き,南東向きと3ヶ所あります。普通に風が入っていれば問題なく出られる広さですが,白鷹に慣れているとちょっと狭く感じるかも。

もう少し木を切ればいいのにと思ったら,自然公園(?)か何かで,許可をもらうのが大変なんだそうです。
こちらは山頂から東方向の写真。
テークオフはないのですが・・・・前に障害物もないので風は素直なはず。展望台があってパラを広げるのは十分なはず。フェンスがあるらしいのですが,立ち上げて上手くすれば飛べちゃうんじゃないかな〜・・・・と,上から見た感じで無責任に思ってしまったのでした。

ちなみに山頂付近は高い木がなくてプレッシャーが少ないので,リッジ斜面では由良のようにスレスレまで寄れそうです。
こちらは山の北側方面。
降りるところがあるとかないとかのレベルじゃないです。基本的にこっち側に降ろすのは良くないらしいのですが,緊急的な場合は降ろしてもそれほど問題にはならないみたいです。
降ろさない前提でも,サーマルが豊富そうだしプレッシャーなく飛べるのがいいですね。
前日も夕方良くなったので4時過ぎてから締めの一本。穏やかに飛ぶつもりだったのです。日差しもなかったしアーベントなんて出るはずないと思いながら・・・
ところが,南西TOの前でいい感じにリッジで上がる。組長なんか両手放しで飛んでるし,普通に生声で話せる距離まで幅寄せしてくるし・・・ちょっとナメ過ぎたせいかな〜

タンデムも飛んでたしスクール生も出ようとしてたので,誰もここから怪しくなるなんて思ってなかったはずです。
前に出ても下がらないと思っていたら,いきなりでした。
風が乱れた感じになってドシンクにハマり,アクセルを踏んでも前に出ない(というかバックしてる)状態になって,最初にあせった無線を出したのはオイラです。

山頂からは10m/sを超える風が入って山が鳴ってるとの情報・・・(゚o゚;; 早く降ろせと言われても高度は700mほどあるし・・・
アクセルを踏み続けてなんとかシンク帯から出たと思ったら,今度は上がっていくが前に出ない。高度を下げようと翼端を折ってガッツリアクセル踏んでも上がるなんて・・・嫌すぎる(´;ω;`)

組長はスパイラルで高度を下げるが,その分後ろに流れていくし・・・それを見て,この状況でのスパイラルは俺には無理と。
1本目・・・緑・・・8/23 11:53〜  50分
2本目・・・茶・・・8/23 15:24〜  22分
3本目・・・黄・・・8/23 16:32〜  17分
4本目・・・赤・・・8/24 14:39〜  34分
5本目・・・青・・・8/24 16:39〜  46分

左の青い線が右に90度曲がったあたりで急変したのです。俺的にはLDに向かってたのに,左下方向からの風に流されています。
対地速度は1桁で時々止まったりバックしたり,翼端折ったまま上がったり,急激に下がったり。この絵ではわからないけど,青い線はアップで見ると上下左右にギザギザなんです。(曲がったところから降りるまで20分近くかかっています)
なんとかLDまで出たと思ったら,林のローターなのか荒れ荒れだし,もう超ドキドキものでした。

降りて間もなく山の上で雷が鳴りだしたので,かなりギリギリのタイミングでした。飛ぶ前に雲が立っていないのは確認してたので,積乱雲が急激にできたようです。天気図に現れないような小さな前線(寒気)が通過したためだと思います。このエリアに限らずどこでも起きる可能性があるので気をつけなくちゃいけませんね。

あとこんな時は,上がるのを気にせずフルアクセルでとにかく前に出すべきか,やっぱり翼端折+アクセルで高度を下げるのを優先するべきか考えさせられますね〜

ということで,いろんな体験ができた室根山ですが,素晴らしいエリアです。ぜひまた良さそうな時におじゃましたいものです。
あと,他のエリアにも・・・・お次はどこかな〜