由良で飛ばされ山沈・・・・反省   
2000.9.19(火)

                                     
庄内スカイスポーツクラブ
JF7GGS 
ggs@sky.email.ne.jp

予報は,南のち南西の風が共にやや強く晴れ,波は1.5m
朝方は東の風が結構吹いていて,TJQは三瀬(東斜面)でスタンバイ。昼頃には海風が入り,西斜面でチャイナさんに続いてテイクオフ。南が強くテイクオフ前で翼端を潰されたりするが,17分のフライト。ランディング後三人でそのまま由良へ移動。

由良ではやや南だが,けっこういい風。TJQに続いてテイクオフしたのが13時47分。トンネル山へ何度か向かうが,なかなか着けない。ビデオや写真撮影をするうちに,本間さんとUEEが到着するが,強いということでなかなか飛び出せない。北の岬の先から様子を見にテイクオフ前に移動したら,なんと強過ぎてバックしながらどんどん上げられる。南へ逃げようとしたが,早めにあきらめて山の後ろに降ろす。(フライト時間56分  最大上昇 +3.6m/s 最大沈下 −2.9m/s  最高高度269m)

山沈といえば聞こえが軽い(どってことない?)ような感じがするが,落ちたのは事実。
たまたま運がよく,ケガもなく,人に迷惑をかけることもなく,回収も楽で機体にダメージがなかったのはラッキーだったが,反省すべきことは反省してこの教訓を活かしたい。

バックする前から,けっこう風が強いとは思っていた。しばらく前から白波が出てきたのもチェックしていた。しかし,朝の東風が変わっての海風だし,天気図から見てもそんなに強くなるとは思わなかった。今思えば,いつぞやの北斜面からテイクオフ前までバックさせられた時と似ている。(風向は反対だが・・・・)風がいきなり強くなった(変わった)から,しかたがないという言訳はしたくない。空を飛べる基本はもちろん「安全」が第一。調子に乗って写真撮影などをして,早めに高度を降ろそうとしなかった今回の判断ミスには超反省。

それとは別に,「やばい!」と思ったあの時点でやったことは正解だったのだろうか?(少なくともケガなく降りられたので,最悪の判断では無いようだが・・・・)
翼端を折りながらアクセルを踏んでも,上昇しながらバックしていた。ギャンビットのチャイナさんもやっとで逃げたということだし,コンペチータTJQもバックしたということで,風の強さが結構厳しい状態だったのは間違いない。
その状態で,考える時間は意外とあった。南の谷へ逃げようと思ったがそっちにも進めなくて,後ろへ飛ばされるよりは,山頂付近に降りる方がいいと思い,とにかく高度を降ろすことを考えた。(後ろ向きにバックするというのは本当に恐い)二本目のラインを引いて大きく潰そうとしたり,ロ−リングぎみに振ろうとしたり・・・・・220mの高度がどんどん下がり,山の斜面に接近するのがとても安心できた。(山頂付近は大きな木もなかったし)斜面にかなり近づいてから翼端を戻して,ローターの影響もなくけっこうセフティーに降りられた。

しかし可能性として,もっとがんばって風が当たらない角度に入れば,低い高度でも前に出てこれたということはないだろうか?逆にもう少しねばって後ろに飛ばされていたら,もみくちゃにされることもあったのだろうか?(ローター経験豊富な人のご意見を聞いてみよう)また,もし北の岬でこの風につかまっていれば,逃げる所がなく海に飛ばされたかもしれない。 とにかく恐さを再認識して・・・・・・反省