1999年 飛び納めは
        由良荒倉越え
 
1999.12.29(水)

                                       
庄内スカイスポーツクラブ
JF7GGS 
ggs@sky.email.ne.jp

滞空時間:50分  最大上昇率:+4.7m/s  最大沈下率:−4.3m/s

最近天気が悪く久々の由良。弱い気圧の谷が消滅し移動性高気圧が来て弱い冬型に・波は3mのち2mという予報に期待し,雨が降る中を鶴岡へ向かう。11時頃UEEと由良に行くと,ちょっと強めで北っぽいが,結構良さそうな風。(雲の流れは早くて上空はまだ強そう)UEEに続いて中段から出たのが,12時15分頃。

出てすぐバリオが鳴きっぱなしで,上げが強いと感じる。南のメイン斜面から進めずに,いきなり翼端を折ってアクセルを使い前に出る。150mぐらいまで下げて様子を見ながら再度上げ直し,なんとか北斜面に向う。(南側に行くと進めなくなるので,テイクオフ前240mからアクセルを使って180mで北斜面に着いたという感じ)北斜面でも強くてなかなか前に出ないので,なるべく海側に出るように気をつけて飛ぶ。(海の上でもリッジと違う感じの上げがある)油戸までは簡単に行ってこられる状態で,写真を撮りながら2〜3度往復する。

昼まで仕事だったPIXがテイクオフの準備をした頃,北斜面旧道わきのボール付近で533mを記録。そのまま回せばもっと上がれたが,後ろに流されるので一旦外し「行っていいべか〜」と無線。ずっと下にいたUEEが追いかけるから行ってもいいという。が,上げを外してしまったので再度待とうと思ったところ,どんどん上げてきたUEEが早く来いという。上げはなかったが,500mぐらいからそのまま付いていくことにして,山を越す。

パラでは初クロカン。(ハングで越えた,思い出の独身ラストフライトから,なんと12年ぶり・・・・・)
UEEの南側を飛ぶように言われ,並んで飛ぶうちに追い越し,水沢から東の集落を越え,ちょっとした山のふもとにランディング。(上清水という所・直線で約5.4km位)。途中7号線の上を行こうとか,半島(山)の先端をかすめて北側へというアドバイスがすごく心強かった。(自分一人ではどこに行けばいいのか,広すぎて分からない)山の裏では,ちょっとしたローターもあったが,UEEによると,これぐらいなら全然平気との事で,かえって下げが少なく弱い上げもあり,比較的良い条件だったらしい。追い風の影響で,思ったよりも距離が伸びたようだ。

反省として1つめは,出るタイミング。クロカンに行けそうなら出ようと思ってはいたが,良さそうでもなかなか踏ん切りがつかなかった。強くて大きい上げがあったのに,その中で回しながら出ていたらもっと違う飛び方になったと思う。あと100m・200m高さがあったらと欲を出してしまうが,最初にしてはこんなものかな。結果的にはUEEと一緒に出れたのが良かったので素直に大喜びし,この経験を次回のチャンスに活かしたい。
2つめは,ランディングで足の横ベルトを緩めるのを忘れ,立てなくてジタバタするうちに,農道から1m外れた田んぼに降りたこと。今回肩ベルトを少し詰めていて飛行中は楽になったが,足の横ベルトを緩めないと立てなくなっていた。ランディングの風が結構強いのに気づかず,ショート気味なのも反省。クロカンでは,ランディングの状況や風が分からないので,特に気をつける必要があると思う。

今日のコンディションについて(違っていたら,指摘してね)PIXが北側へ出れないということで,テイクオフ南から山を越し同じような所までクロカンする。チャイナさんはエスケープでも前に出ないとの事で,南に向かい7号線信号わきの造成地に降りる。
風が強くなってきた事もあるが,俺が飛んだ時も(いつもは一番良い場所の)南の峰の上では,前に出ない状態だった。北斜面では強過ぎる程ではないので,南の谷に吹き抜けが集まっていたのかも。北側へ出るには,海に出ずにテイクオフの上を通った方が出やすかった。(高さがあるため,ローターの影響を受けずに出れた)
テイクオフ前で240mも上がったこと,海の上でも強い上げがあったこと,PIXが南側からクロカンに出れたことなどから,今日は「上がるコンディションの日」だったと思う。雲が多めで,日が当って暖めれられたという感じではないので,暖かい海水の上に少し寒気が入り全体的に上げが強くなったのではないだろうか。いずれにしてもクロカンにはかなり良い状態だったと思う。