じじエースの青空TOPへ 2011フライト日誌へ

2011年 6月12日  鳥海山
下から3枚目の続きになります。
こんな雲の時に飛んでも良いの?という写真ですが,LDは見えていたし,風は強めながら何とか許容範囲ということで隊長さんのダミーです。
さっさと前に出せば良いのに,TO前で回してみたりしてるうちに,下から雲が発達してきて・・・前日の雲中飛行訓練が活きたかな。
サーマルが活発になり始めてリフトもシンクも強く荒れ気味,そんなレポートでした。
予定どおり朝4時で起きたものの,コーヒーを飲まなきゃいかんということで,出発が30分遅れ。これが後々大きく影響することになるのでした。

鳥海山から上がる日の出です。雲はありませんが,LDでは3m程の東風が安定して吹いていました。
登山開始は6時半頃。やっぱり二日目となると,いろいろあって遅くなります。
山の風は東で強め(5〜6m程),しかも海の方に凄い迫力の雲があって,飛べそうにない感じでした。でもとりあえずパラを背負ってスタートです。
行程の1/3位登ったところにある『水飲み場』,いつもの場所で休憩です。清流が流れている場所ですが,何故かサポートしてくれたMさんは,2L位のペットボトル水を背負ってました(ありがとー)

ここでコンロで沸かしたドリップコーヒーが美味しいのです(あまり急がず,3時間位のペースで登りました)
いつもの年よりも雪が多めでした。
雪が多いと大変かというと,斜面がなだらかになって楽だったりするところがあります。

左端で担いでいるのは,軽量ハーネス。右の2人は普段装備,大きさが全然違います。
俺も,通常装備のノーマルポットハーネス!・・・山に担ぎ上げる道具じゃないですね。でも,筋トレ効果も感じられたし膝サポーターも良い感じでした。
絶対飛べないから機体を置いて空身で登ろうと言い出す人がいて(笑)
一回目は雪渓になった所。二回目は休憩所。三回目は川原宿。すべて却下したのですが,四回目で,ついに強風で飛べるわけがないから置いていくという結論に!
高層雲が張ってきて穏やかになるかもしれないという『じじエス楽観論』は却下というか,笑いものにされてしまいました。
TO予定地まで直線距離で1km,標高差で50mほどしかないのですが,最後の登り坂がきついのです。
荷物を置けば足取りも軽く進みます。でも,これが今回最大の判断ミス,体力的には余裕があったので担いでいくべきでした。
最後の急斜面,長坂道はこんな感じです。
この辺まで来ると雄大な景色に感動,山に登ったという実感があります。

今日は山小屋に荷物を運ぶヘリが飛びまわっていました。もう少しすれば,筍も出そうです。
笙ヶ岳山頂のちょっと手前で,水溜りに写る外輪山の写真を撮ってみました(風で波が立ってきれいに写らない)

で,TO予定地に到着してみると・・・
意外と風が弱い。風向きは正面。遠くに濃い雲があるが,山の近くにはなくLDが見えている・・・と言うことは飛べそうということで,置いてきたパラを急遽とりに戻ることになった!

下り道を10分で滑り落ち,パラを担いで40分で登ってきた。結局余計な体力を使って,この時間ロスが最後まで響いたのでした。
一番上の隊長の飛びを見て,リスキー過ぎて飛ばなくていいと判断した(さすが大人の判断)のですが,
直後に様子が変わって雲が消滅,太陽に高層雲がかかって風も弱まって・・・今しかないというタイミングでTO(直後に黄色ウォークさんも)
出てすぐ上がったもののまっすぐ出して,LD付近まで出てからサーマルで遊ぶことが出来ました。
2人が出た後は,またまた雲がかかってきて,4人目は出れずに歩いて下山。

朝の30分とパラを置いたロスがなければ,みんな飛べたはずなのに・・・やっぱり山岳フライトは,風が強まったり雲が出来る前の朝早くが勝負ですね。
今回お借りしたLDです。
(写真のピント設定がずれていて,きれいに写りません)
30×100mの田んぼが5枚,その他にもっと広い場所もすぐ近くにあって充分すぎる広さです。

鳥海山登山&フライトアタックは,今年で14年目になりました。このうち飛べた年は8回。天気を見ずに開催日を固定しての結果ですから,かなり高確率で飛べていると思います。しかも私が参加した4年前からは連続で飛べています。

来年は節目の15年目,なんかイベントをやりたいねなんて話もあったりしますが,山岳ですからリスクも大きく難しいかもね〜