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2008年6月8日 鳥海山アタック
今年で11年目を迎えた鳥海山アタック。エリアの飛びとは違う山岳フライトです。当然飛べる確率は良くないですが,11回のうち5回も飛べているとか。おいらは毎年バイクの大会と重なって参加できなかったのでした。
今年は左側に見える山頂(笙ガ岳)からTOし,真ん中の高台に見える田んぼ(藤井新田)にLDです。
前日は,米沢牛やら岩ガキやら蝦夷鹿やら孟宗汁やら平田牧場の極上珍味やら・・・,素晴らしいご馳走で天気祭り&早めに就寝。早朝から起き出してLDを確認した後,朝6時には鉾立駐車場に到着です。
しかし風はかなり強め(南5m程),しかも山頂は雲の中で雲は渦を巻いているし流れも速くレンズ気味のところも・・・。諦めムードながら,西から北西風に変わって晴れるという予報に望みをかけて2時間ほど待機です。
8時頃に山頂が見えて風も落ちついてきたので登山開始。写真は展望台から見た駐車場です。新緑と山の雪と遠くに見える海がとても綺麗でした。
今回のメンバーのシルエットです。タンデム1組含めて飛んだのは6名,上まで登ってサポートしてくれたのが2名です。(ありがとうございました)
後ろに見えているのが鳥海山の山頂(新山)2236mで,この谷は500m位ありそう。落ちたら大変です。
少し登ると残雪になって,半分以上は雪の上を歩いたと思います。
山岳用の飛び道具を準備してきた人もいますが,オラは普段の装備からツリーランセットを降ろしただけ。荷物の大きさは本格的な登山者にも負けていません(何泊するの?って感じ)
雪は硬く締まっていたし,斜面もなだらかなので意外と楽でした。
最後の急斜面を登りきったあたり(長坂道?)から見えた山頂(外輪)です。時々雲に隠れたり見えたりしていました。
右稜線の裏側(湯の台方面)から外輪へ登って飛んだこともあるそうですが,今回のコースの方が楽そうです。そのうちチャンスがあれば,そっち側もチャレンジしてみたいな。
笙ガ岳の山頂1636mです。岩がゴロゴロしていますが,写真奥側が南向きの急斜面になっていて,パラを広げられる場所がありました。
この辺一帯には高山植物の花が咲いていて,黄色いのはミヤマキンバイ,白いのはハクサンイチゲと教えていただきました。

正面からサーマルブローが入っていてかなりいい風,LDも確認でき視界良好。しかし下の方からサーマル雲が発達しているのが見えて,早めに出た方が良いと判断。休憩する暇もなく次々にTOです。(全員出た後,すぐにガスにつつまれてギリギリのタイミングだったようです。)
最初はイエティさん,まっすぐ出て行くだけでどんどん上がりトップアウト,続くブーメランさんはいきなり回し始めて山頂上空で遊んでいるし・・・
私は700m位の絶壁に張り出している岩を,最後の一歩で軽くキックしながらテイクオフ。ちゃんとコントロールしたエキサイティングな飛び出しでした。
出てすぐにブーメランさんのリフトで数回回して少しだけトップアウト。ただTOが1600mもあると,もっと上げようという気にはなれず,逆にパワーがある吸い上げにつかまったらどうしようと半分逃げ腰。そんな訳で前に出てみるとやっぱりのシンク帯・・・今度は届かなかったらどうしようと心配になるが,手前の緊急LDで600m以上もあり,絶対届くと安心。最初に出たイエティさんが粘っていた石切り場に寄ったりしてサーマルを探す余裕がありました。
こちらがLDにお借りした休耕田です。広さは充分ですが,田んぼ間の段差が2m程あるので注意が必要です。
こちらで朝から待機して風の情報を教えてくれたり,目印のパラを広げてもらえたので助かりました。サポートしてくれた皆さんありがとう!
今回のマップです。
赤い線が歩いて登った足跡。直線で3.4km,高低差500m,所要時間2時間半。
青い線が飛んだコースで,直線6.3km,高低差1415m,所要時間25分。
少しだけクロスアルプスごっこしたかな?という感じです。

翌日になって,意外と筋肉痛が無い(どこも痛くない)。2〜3日経ってからくるのか,それとも体力的にまだまだ余裕があったのか・・・精神的には疲れと余韻が残っていて,一日中ボーっとしてましたけどね。

   追加で動画リンクを貼り付けてました。