2009年10月25日 オニコーベ | |
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宮城県の鬼首(オニコーベ)は東風がいいけど,コンディションは地元の人さえなかなか読めない確率的に難かしいエリアと聞いていました。いままで何回かお邪魔しましたが,すべて『ぶっ飛び』で,そういうものかという印象もあって,しかも山形は晴れているのに宮城側はどん曇り・・・失敗かなと。 ところが,素晴らしいコンディションで飛ぶことが出来て,最高に嬉しい。オニコーベの皆さんに感謝です【ありがとー】 |
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TOへ登るゴンドラから見た山は真っ赤に紅葉して素晴らしい景色でした。 鳴子峡も朝から大勢の紅葉狩りのお客さんで賑わっていたようです(10時前から渋滞気味でした) |
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午前中の第一TOは,フォロー気味の風,時々風が弱まって前から弱いブローが入るタイミングを見ながらのフライトです。 上空の雲は,後ろから結構な速さで流れていて,こんな時に飛んで大丈夫なの(?)という感じ。全体的に風が落ち着かないという印象。(でもスクール生も飛んでいました) |
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雲底はTOレベル。下から見上げると余裕があったのですが,山に登ってみると雲はすぐそこ。一本目から出てすぐサーマルがあるものの,回して上げていいものか不安になって・・・とりあえず前に出てみるのでした。 ぶっ飛びでも10分以上,高低差700mは飛び応えがあります。 |
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本日おじゃました『とんびホットハーネス軍団』です。もしかしていっぱい飛べてしまうかもしれないという「備え」あれば「憂い」なしです(笑)。 かなり寒かったのですが,ハーネスのおかげで下半身は大丈夫でした。(寒さで左手が痙攣しかけたけど) |
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一本目はよく分からないままビビリ気味のぶっ飛び。 練習バーンが空いていたのでゲレンデへランディングです。(上空からは狭そうに見えたけど,かなりの広さがありました) ここオニコーベのLDは,全然プレッシャーがない素晴らしい広さです。 |
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一本目のシグマさん降りるとこ。 後ろの山がカムロ岳です。昼前頃から雲底が上がってきて山頂が見えてきました。この時点では,そこまで飛んでいけるコンディションになるとは思いもしませんでした。 |
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花立峠です。真ん中のカーブ付近に車を置いて,少し登った所からもTOできます。地形的に風が集まる場所らしく,第一が強くなくてもこちらは強いことがあるようです。(今日も,午前中1機出ましたが,強いので撤収) 14時頃には風力も落ちて,サーマルとリッジによる穏やかな上昇域になりました。 |
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花立峠付近から見た『禿(カムロ)岳(1244m)』です。 先行するビーナスさんとタイクーンさんの動きを見ながら,あの大きな山に突っ込んで行っていいものか,ちょっと迷いました。 結局,何の問題もなくバカチョン的ソアリングコンディションです。 |
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本日のヒーロー!,ビーナスを駆るオニコーベの案内人さんです。 さすが地元のスペシャリスト,低〜い高度で真っ直ぐ突っ込んで行って道を教えてくれました。エリアが大き過ぎて,こういう案内がないと突っ込めません。ありがとうございました。おかげ様で,とんびチーム全員がカムロ岳まで飛ぶことが出来ました。 TOでカムロまでの案内をお願いした経緯は ↓ のとおり。 |
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【T:とんび V:ビーナス】 (TO前に) T:どうやってカムロに行けるか案内して! V:適当に山につけば上がるので行けるよ T:適当って,どこで回すんですか? T:どのコースを飛んでいけばいいんですか? T:出てすぐ山によってもいいんですか? V:だから,適当に・・・ (TO直後,200m位高度をロスしたところで) T:そこから適当に山に寄って上がるんですよね?(無線で) V:・・・・返答なし TOの人達は,その高さでは無理だろうという雰囲気で見ていました。でもそんなプレッシャーが,案内人さんを本気にさせたのかもしれません。 |
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とんびチーム突撃体長のタイクーンさんです。 低い高度で突っ込んでいく案内人さんにストーカー気味でついていきました。(そのまた後をおらが・・・一列縦隊的に) 前に低い人がいるのは安心ですね。 しかもそこで上げているのが見えると,アクセルにも力が入るというものです。 |
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ところで昨夜は,仙台近郊の温泉街の高級ホテルで,かなりの大騒ぎだったとか・・・本日も無線機の電池が切れてからはナマ声で賑わしていました。 それにしても,上の写真の牧草地から山頂の岩肌まで伸びるこの急斜面の地形・・・凄いと思いませんか。 |
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曇り気味だったので非常に安定した上昇風でしたが,ここに強い陽射しが当たったりすると,凄いパワーのサーマルが出そうですね。 あまり山に寄る必要もなく上がったのですが,形そのものが日本離れしてて,怖くて近寄れない雰囲気もあります。 |
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シグマさんも無事に到着。 TOのタイミングが離れてしまい,先行するダミーがいなくて,恐る恐る飛んできたという感じでした。 地元勢は青のニビュークさんとオレンジのアドバンスさんも一緒にソアリングです。 |
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北側から見た花立峠とTOへ連なる尾根です。 1時間以上飛んで,雲底が低くなってきて風力も上がったように感じたのでLD方向へ出たのですが,途中多少荒れた感じもありました。 下の地図で分かるように,今日のリッジ斜面は東向きですが,TOは北に向いています。南東の風はフォローの向きになるようです。 |
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今日のmapを載せてみます。つながっている尾根のリッジで飛んでいるだけかと思うかもしれませんが,スケールがデカイのです。TOから10km程のリッジ,しかも盆地部からいきなり1000mもある地形なんて,国内ではなかなか無いと思います。 今日のリッジの風はど安定。海風リッジが好きなおいらですが,由良の10倍位の価値があると思ってしまいました。 カムロ岳をトップアウトすると奥に金山町の神室山が見え,その後ろには鳥海山がきれいに見えました。最上町の盆地もすぐ足元に見え,素晴らしい景色でした。 東風の時はもっと頻繁に行ってみる価値ありです。残念ながら明日から来春5月まで冬期閉鎖になります。また来年楽しみにしています。 |