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2017年 10月 28日   白鷹
白鷹の紅葉は見頃のピークを過ぎた感じ。秋の夕日に照る山もみじ♪濃いも薄いも数ある中に♪松をいろどる楓やパラは♪山のふもとの裾模樣♪
セットすると吹き降ろしの風で機体が上からまかれてしまう。風はフォローだったり北っぽかったり前から入ったり,杉が揺れるほどのパワーがあって落ち着かない。止まったタイミングで1名様が飛んだけど,その動きを見ても怪しいと分かっていた。
一旦はあきらめて撤収しお迎えを待っていたけど,次第に風が落ち着いてきたように見えたんだ。
今日の天気図。
台風の影響はまだなくて,曇り空だけど夕方まで雨の心配はない。風は東で結構強めの予報だった。
こんな時は,オニコーベか三ノ倉か三瀬東が良さそうと思ったのに,(あっちはどうだったんだろう?)安易に白鷹へ向かってしまった。
12時頃のアメダス。
新庄から庄内への清川ダシは元気に吹いていたけど,太平洋沿岸はそれほど強くない。これ位の東風なら白鷹で飛べる可能性があると思っていた。回り込んだ風の中で飛ぶ認識はあるし,これまでも飛べることがあったんだ。(でも,大局的な風とエリアの風は違うね)
ブレた感じがちょっと芸術的じゃない?GOPROをヘルメットではなくフロントコンテナに付けていて,角度が下向き過ぎたため綺麗な映像は撮れていない。それでも観たい人はどうぞ⇒こんな感じ
フロントで立上げ,浮きが良くないと感じたものの,しっかり走りこんでちゃんと浮いたんだ。ところがその後,ピッチングやブレーク操作はしていないのにスピードが出ず,どんどん沈んでいく。
シンクでツリーすると分かって,衝突直前にブレークを当て意外にソフトに降りたんだ。機体は高い枝に引っ掛かって,人は低い木がちょうど足場になったのは不幸中のラッキー。これだけ派手に引っ掛かってしまったのは,この機体はもちろんパラを始めてから19年間で初めての出来事。膝下とフロントコンテナのスリングやカラビナは使うことが出来たけど,背中のロープは厳しかった。クライミングハーネスの装着を含め,収納場所を検討しなきゃ。
ライザーを外して,ハーネスを着たまま降りることができた。見上げると意外と細い木で,もう一度登れと言われても無理かも。
朝から「木の上に山ブドウがある。猿梨がある。マタタビがある。」と言われるたびに,「じゃツリーランするならその木だね」というギャグにもならない発言を繰り返していた。あれはやっぱり,自分がツリーしてしまうことの前振りだったんだろうか。ちなみに,この近くに大きな「アケビ」があったとか。俺はそんなものを見る余裕はなかったけどね。
ログを見ると,浮いた後34km/h程だった対地速度が21km/hまで落ち,-2と-3m/sのシンクが7秒間続いて17mも降下していた。ちなみに,引っ掛かったところから地上までの高さは8m。(結構高かったね)
原因は,フォローの風でTO前がシンク帯になっていたことだと思う。フォローなのに前から入ってくるのは「ダマシの風」という常識。前に出たGT2機も結構ギリだったらしく,機体や操作のせいではないと思う。一番の問題は,こんな風でも飛ぼうとした俺の判断(反省中)