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2020年 6月 13日  鳥海山
6月恒例の鳥海山アタック。去年も一昨年も飛べなかったし,今年の天候も無理っぽいと思っていたけど,予報が好転したので前日になって急きょ開催決定。いつもは一泊宴会付きだったけど今年はコロナの影響で日帰りになる。疫病退散祈念登山ということで。
歩き出し40分ほどで雪渓。ここから山頂までずっと雪が続くのでアイゼンを装着する。おいらの新兵器は8本爪だぜ〜って言ったけど,よく見たらつま先にもう2本あって合計10本ですた。
  
今日一番の難所。雪が少ないため剃刀のように尖がった尾根。左側に落ちたら5〜6m,右側なら50〜60mの滑落。新聞沙汰になってしまう。ちなみに両足が同時に左右に滑ったら股裂きの刑(?)コエ〜ヨ!なのでアイゼンとポールは大事。
この辺から見る外輪の景色が素晴らしいと思う。去年はあのテッペンまで担いで登り,飛べずにそのまま降りてきたんだよなぁ。それに比べれば2時間位のコースは楽勝楽勝。しかも良さげな風が吹いているので足取りも軽く(速く)なってしまう。
目標の2時間半を大幅に短縮して笙ヶ岳山頂に到着。日本海や庄内平野が一望できる景色が凄い。月山の先には内陸地方,白鷹山も見えるはず(だけどよく分からない)お花畑が満開状態。素晴らしい場所です。
一番目にテークオフ。高山植物をなるべく踏まないように,石や木の根にラインを引っ掛けないように気を使って選んだ場所は絶壁の端。立ち上げして頭上キープし,ラインをよっくど確認して振り返ったら万助小山まで500mのスリリングな渓谷。うひゃぁ〜
振り返ると黄色さんも続いて出てきた。東風で出やすい風だったけど,下の方は弱い南西。
西浜からモーターで飛んできてくれたお師匠さまによれば,東西の風がぶつかるシアーラインはもう少し海側にあったらしい。その風が押して来ると東が止まって弱い西風・・・もたもたしてると出れなくなってたかもしれない。
ちょっと離れてみると山の迫力が増す。黄色リトルさんは俺より高い所を飛んでくるだろうと思って探してたら低い所にいた。今日は安定して飛び易い大気だったけど,コースによってはシンク帯が多かった。
今回もお借りしたのは何回か降ろさせてもらっている右下の細長い田圃。長さはあるけど段差も大きいので法面に激突しないように注意。右上には牧草地があって,ほかにも降ろせそうな場所は沢山ある。
3番目ですけど1号さん。
反則みたいに軽量でしかも良く飛ぶ機体らしいけど,このデザインがモザイクかかってるように見えるのは気のせいか?
ΦPHIの軽量機乗りさんも無事着陸。鳥海山初フライトおめでとう〜!!
去年の往復10時間ハイクに比べて楽勝過ぎで物足りず,この後白鷹まで走って飛んだとか。凄いなぁ
隊長さんは一人だけあっち側の牧草地に着陸。そこをねらって降ろしたんですよね〜
最後の一人はプレッシャーがかかるもの。しかも山岳となればなおさら。ゆっくり休憩する間もなく飛んで降りてきたけど,全員無事に飛べてハッピーですた。
海風が入ってきたと聞いて由良へ直行。癒しのソアリングができると思ったのに,ちょっと強過ぎて方向も悪く怪しい風だったので止めておいた。鳥海山をモーターで飛んだお師匠さまも翼端折ってランディング。
   
風待ち中にトンビの餌付けに成功! いつか一緒にソアリングしたいな。