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2023年 8月 6日  白鷹
世界的トップメーカーDUDEK(デューデック)の軽量機 Hike&Cruise(ハイク&クルーズ)をお借りした。この機体は担ぎ上げ(ハイクアップ)した後にクルージング(ソアリング・クロカン)までしようという欲張りな機体。ユニークで画期的な構造になっている。
一番の特徴は,翼の上面が細かく分かれた60セルもあるのに下面はボコボコとした20セルしかない。3-to-1テクノロジー という3つのセルを1つにまとめた造りらしい。
一枚翼の RUN&FLY1.2 を開発してきた経験から下面はこんな形につながったのではないだろうか。で,その効果はというと・・・
かなり良い。
機体重量は 25サイズで2.73kg 22サイズは2.62kg。今まで使ってきた機体はライトモデルでも4s程度はあったのでその差は大きい。
しかも今回お借りした25サイズはEN認証でAクラス(22サイズはBクラス)に合格している。
今回は大きいサイズで下限を切っての試乗になったが,特に心配したような動きはなかった。操作にダイレクトに反応して小回りも効くし,アクセルを踏めばしっかり(+10km/hほど)加速する。サーマルに当たってもピッチアップするような動きではなく,スッと前方へ浮いていく感じ。サイズオーバーでこの感じなら22サイズで良くないわけがない。
軽量ハーネスではなくポッドでも試したかったので一本目は30分程でサクッと降りた。
ただこの頃から雲が大きく発達してきて見るからに黒くて怪しそう。
吸い上げっぽい動きもあったので,ベテランさん達も前に出して降りてきた。
まだ間に合うと2本目に登った皆さんが飛び立つ頃にはゴロゴロと雷鳴が聞こえだす。焦る気持ちは分かるが飛び乗っちゃいけないね。こんな時こそ確実なテークオフをしなきゃ。
  
ポッドハーネスにしたおいらは+4kg程増え(でも下限以下)アクセル踏んだりビッグイヤーを試したりローリングや深旋回に入れてみたり低速に抑えたり,いろいろやってランディング。トグルに入っている芯とリアライザーコントロールのバーも使い易く,ドン臭さを全く感じない動きがかなり気に入ってしまった。翼端側のアーチが深くなっている翼形はグースにも似ているような気がする。
生地が薄くバテンも入っていないのでコンパクトに畳むことが出来る。ギュッと無理やり詰め込まなくてもリバースハーネスに楽に入りそう。耐久性がどうなのかが気になるところだけど,ハイクアップして飛ぶのにはスッゴク良い機体だと思う。もう一人のDUDEKファンも興味津々。かえずええんねがえ! (試乗機はショップにあるので興味がある方はど〜ぞ〜)