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2024年 6月 22日  白鷹
9時出発の一便目に乗り遅れて,TOに上がったのは10時半頃。皆さん飛んで降りていく中で組長とHいさんがLD付近で上げ直している。(さすが〜)
新山平方面は渋い感じで今日のポイントはランディング付近かなと思ったら,やっぱり昼頃にかけてサーマル発生源。
テークオフの風は前から穏やかに入って飛び出し易い。
日当たりもあるので浮いても良さそうなのに,若干高層雲が張ってきたせいかあまり上がらない。とりあえず穏やかに一本ぶっ飛んだ。
LD付近でサーマルにあたると同時進入気味になってしまうけど,落ち着いて危なげなく降りてたみたい。

  
2本目は昼前頃。テークオフの風は弱めブローで南気味。先に出たMみさんとWべさんが半島先で粘ってて,その上に入って左旋回を始めた。
目撃者K林さんは,小さく回ってたのにもっと限界まで小さく回そうとしたのかと。Tさんは,半周回った後に止まったように見えて,そこからフラットスピンからストール,SIVでもやっているのかと思ったとのこと。(目撃談はありがたい)
俺的には,一周回った後に強めの上昇帯に当たったタイミングで右側のテンションが抜けるような違和感を感じて見上げたら右翼端が潰れてた。この時点ではなんで右が潰れてるんだ程度でどういう状況なのか理解できず。
(フラットスピンってもっと機体が回るものなのかと思ってたけど,翼端失速のことでしたね。)
あっという間に機体のテンションが抜けたように全体がシワクチャ状態。
これは「ストール」だ!と瞬間的に判断して,意外と冷静に「前に走らせなきゃ」と思った。
両手のブレークを戻して前に走るのを待つ(意外と勢い良くはなかった),あとは「止めるタイミング」に集中。15年も前に,湖上でやったフルストールからの回復訓練のイメージが瞬間的に頭に浮かぶ。それ以来フルストールなんかやらないので,あの時の経験が役立ったと思う。
山からはそれほど高度がなく,近くには2人が飛んでいてぶつかる危険性もあって結構ヤバい状況だったけど,なんとか大事に至らず無事に回復できた。
この間,30秒ほどの僅かな時間だったけど,俺的にはかなり重大なインシデント。
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今回の原因を考えてみたけど。
機体はDudek軽量Bクラスのハイク&クルーズ。ブレークの遊びは少な目でダイレクトな操作感。一周小回り後のピッチアップ気味+リフトで持ち上げられて迎角が増加している状況で,内側への加重が足りまま小さめの旋回に入れようと左を引き過ぎてしまったかもしれない。機体に問題があるわけではなく,風もそれほど悪くなく,自分の操作が雑だったということ。アスペクトが高くなく認証試験もほとんどAクラスの安心3ライナー機と甘く見ていたかもしれない。反省
昼頃はLDが荒れ荒れとの情報で長い昼休み。
2時半過ぎ頃から機体とハーネスを代えて3本目。
前日から5本もぶっ飛びが続いたけど,ワンサーマルにヒットしてなんとか上げることが出来た。